Applications of EME

ETN社が開発したETN-12 EMEは、分析前の前処理工程で1サンプルあたり10μlの有機溶媒しか使用しない為、既存のLLEやSPE技術と比較し、大幅に有機溶媒使用量を削減できます。その為、EME技術及び我々のEME商品は、現在科学分野で注目を集めているグリーンケミストリーの推進に貢献することができます。是非、皆様の研究室・ラボにもご導入頂き、グリーンケミストリーを推進していきましょう。

このページでは、過去にEME技術を用いて発表された文献を元に、今後活用が期待されるEME製品の使い方、分野、各種アプリケーションを紹介していきます。随時、更新していく予定です。まず、研究段階でEMEが適用された使い方、分野、具体的事例を紹介することで、EMEの可能性を皆様に知って頂きたいと思います。実際、EMEの応用範囲は広く、最適化の余地が存分にあると考えております。特に、これまで発表されたEME関連の文献を見渡しても、日本の研究者による発表がほとんどない為、是非活用して頂きたいと思います。

今後、世界中の研究室で導入が進み、我々の製品を使ったアプリケーションが開発されましたら、随時アップデートしていきます。

EMEの活用分野

過去に発表されたEME関連文献を確認してみると、EMEは臨床、薬学、法医学、環境、分子生物、食品、飲料分析など広い分野で様々な試料からの化合物抽出及びサンプルクリーアップの前処理技術として使われており、その有効性が多数報告されています。

EMEが処理可能な試料

生体試料(全血、血清、血漿、尿、オルガノイド、動物組織など)、環境試料(汚染水)

EMEの使用目的別活用法

EMEのアプリケーションは、EMEの機能を活用し「どう使うかで」下記に大きく分類することができます。ここでは、各分野での使用事例や応用可能性のある使い方を紹介していきます。

①分析前の前処理用装置としてのEME

②不要化合物のリームーバーとしてのEME

③新規の濃縮装置としてのEME

①分析前の前処理用装置としてのEMEEMEは、新規の分析前処理(サンプルクリーンアップから抽出・精製・濃縮まで1ステップで一気通貫)として、様々な分野でその有効性が研究レベルで報告されています。各分野で今後のアプリケーション開発が期待されています。

<臨床分野>

薬物分析前の前処理効率化、TDM分析前の前処理効率化

EMEによる様々な塩基性化合物、酸性化合物、双性化合物の抽出が報告されています。

<製薬分野>

薬物動態分析前の前処理効率化、オルガノイドからの薬物抽出効率化、動物組織からの化合物抽出効率化(ホモジェナイゼーションの簡略化)

<食品分野>

残留農薬分析前の前処理効率化

<環境分野>

汚水分析前の前処理効率化

不要化合物のリムーバーとしてのEME

EMEは、簡単で効率的なリムーバーとして使うことができます。具体的な使用例として、EMEによるPCR阻害剤や蛍光色素の除去に関する研究報告がされています。抽出原理からして、iPS細胞などに代表される再生医療分野で、細胞培養液からの抗生物質の除去にも応用できると考えられます。

PCR阻害剤除去の効率化、蛍光色素除去の効率化

常温常圧で化合物濃縮ができる新規の濃縮装置

EMEは、新規の濃縮装置として使うことができます。ドナー溶液の容量に対して、アクセプター溶液の容量を少なくすることで、常温下でマイルドな濃縮が可能となります。高沸点溶媒に溶解させた化合物濃縮への有効性が期待されています。

高沸点溶媒からの化合物濃縮

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